体温を測る

体温は睡眠と深い関係にあります。例えば、眠りに入る頃に手足から体の熱を放散することで、脳や身体内部の深部体温が下がると自然に眠くなります。また、明け方に体温が再び上昇し始めると、目が覚めるようになっています(「眠りのしくみ」参照)。

そもそも人の体温は、目覚める頃から上昇して午後2時から6時頃が一番高く、寝る頃から下がり始め、睡眠中は最も低い温度で推移して脳も身体も休ませます。この1日に変動する体温リズムが睡眠の質を左右するといっても過言ではなく、1℃程度の範囲で上がり下がりを繰り返すことが重要です。それには、体温リズムにメリハリをつけること。夜の体温をしっかり上げておけば寝る頃に下がりやすくなり、眠気が誘発されやすくなるからです。

体温の上げ方として、一番のおススメは夜の入浴。就寝1~2時間前に、38~40℃のぬるめのお湯に20分間ほどつかるのがよく、リラックス効果もあって副交感神経が優位に働き、寝つきをさらによくします。ただし、熱めのお湯につかるのは逆効果になるので要注意。また、体温が高い時間帯にウオーキングやストレッチなどの運動でさらに引き上げるのも効果的です。その後の熱放散が増して、深部体温の低下につながります。適度な運動は健康のためにも必要ですしね。ちょっとした心がけで日頃から体温リズムにメリハリをつけ、体に眠るタイミングをつかみやすくさせましょう!