「朝起きたら太陽の光を浴びること」は、必ず習慣にしてほしい快眠の第一条件といっても過言ではありません。朝の光が体内時計をリセットし、脳も体も覚醒モードに切り替えて体内リズムを調整するほか、日中のセロトニンと夜のメラトニンとの分泌を高めるなど、その働きは睡眠のリズムの要となるからです。(「眠くなるしくみ」参照)

体内時計のリセットには照度2,500ルクス以上の光が必要です。手軽に取り入れられるのが太陽光。太陽の照度はとても高く、晴天時で10万ルクス、雨の日の室内でも5,000ルクスはあるので、どんな天候でもOKです。 曇り空でも構わないということは、直射日光でなくても大丈夫!窓際で30分~1時間も朝の光を浴びれば、体内時計がリセットされるはずです。

周囲に窓がまったくないという場所にいることはほとんどないでしょうが、十分に光を浴びられない場合は、明るい照明のもとでゆっくり朝食をとるなどの工夫を。太陽光ほどの効果は期待できませんが、人工光でも覚醒モードは得られます。一般住宅のリビングの照度はおよそ1,000ルクス、明るいオフィスや売り場なら2,000ルクス程度といわれているので、少しでも体内リズムを調整するなら、午前中はできるだけ明るい部屋で過ごすようにしましょう。