どれだけの人が毎朝、「まだ寝足りない!」と感じながら起きているのでしょうか。寝不足は、多くの人が抱える悩みの1つです。では、十分な睡眠時間は何時間?

成人の場合、一般に8時間を基準にする人が多く、そのほか、最も死亡率が低い、病気のリスクが低いといわれる7時間を目安にする人もいるようです。もちろん、「私は6時間で十分!」「10時間は寝ないとダメ!」と断言する人もいます。必要な睡眠時間というのは、そのときの疲労や消耗の程度、眠りの質によって違いますし、年齢や季節などによっても差があり、一概には判断できません。

長時間眠ったからといって疲労が回復するとは限らないのに、「〇時間眠らなければ疲れは取れない」「1日○時間の睡眠では病気が心配」など睡眠時間にこだわるのはナンセンス。こだわりすぎるあまり、それがプレッシャーになってゆっくり眠れなくなる恐れが出てきます。重要なことは、今の睡眠時間が自分に適しているかどうかです。

「理想の睡眠時間」という思い込みではなく、朝きちんと目覚め、日中にしっかりと活動できるかを判断の目安にしましょう。体は正直ですから、睡眠が足りていればパワフルに動けるはず。反対に、体が重い、ボーっとする、集中力が続かないなどは睡眠に過不足があるサインなので、寝る時間を調整してみましょう。

睡眠時間は、その人に合っていなければ短すぎても長すぎても健康を害する原因になりますが、合っていれば問題はないということです。例えば、ショートスリーパーと呼ばれている、短時間睡眠の人として有名なナポレオンは、1日3時間しか眠らなかったといわれていますし、マーガレット・サッチャーやビル・ゲイツも4~5時間の睡眠だとか。

反対に長時間睡眠のロングスリーパーとして、1日10時間も睡眠が必要だったアインシュタインがいます。いずれにしても、彼らの睡眠時間で体調を崩さずに生活できるのは、遺伝子レベルによると見られ、決して生活習慣になじんだ結果ではありません。多少の短縮は可能であっても、時間を有意義に使うイメージだけでショートスリーパーを目指し、眠気をがまんして睡眠時間を削るより、自分の睡眠のリズムや質を知ることが大切です。無理をすれば、いずれそのツケは回ってくることを肝に銘じておきましょう。