適度な運動を心がける

運動は、血行を促進し、体力・筋力アップ、心身のリフレッシュ、食欲増進にもなり、健康的な生活を送るために欠かすことはできません。また、運動後の心地よい疲れは、スムーズな寝つきを促し、途中で目覚めにくくすることにつながり、良質の睡眠をもたらします。

日頃からよく運動している人ならハードなスポーツで汗を流すのもいいですし、ジムで筋肉トレーニングをこなすのもいいでしょう。でも、運動不足を気にしている人には、短時間でも激しい運動は逆効果で、かえって睡眠を妨げる要因になります。適度に体を動かすことから始めましょう。

適度な運動とは、1日30分間、軽く汗ばむ程度のものです。1度に連続して行いたいところですが、時間がない場合は分割しても構いません。高齢者なら散歩でもよいのですが、速足のウォーキングや集中的なストレッチ、ジョギング、ラジオ体操など、少し息が上がるような負荷のかかった運動を目安にしてください。その程度ではもの足りないという方には、水泳やサイクリング、ヨガ、ダンスなどもオススメします。

運動はまた、毎日継続して行うことで効果が期待できます。仲間を集めたり、場所を確保したりと準備が必要なスポーツを1週間に1~2回、ハードに行うだけでは十分ではありません。残りの日のために、手軽にいつでもできて、無理なくずっと続けられる運動も確保しておきましょう。

運動嫌いだったり、時間がなかったりする人は、日常生活のなかで体を動かす工夫をしましょう。面倒がらずに、買い物は歩いて行く、エレベーターを使わず階段を利用する、通勤時に駅まであるいは1駅歩く、テレビを見ながら筋トレやストレッチをするなど、心がけしだいで運動不足は解消できるはずです。

余裕があるときは、帰宅時に1駅手前で降りたり、駅から遠回りしたりと、探険気分でいろいろな道を通ってみるのも楽しいですよ。