週末の寝だめは効果なし

休日であってもいつも通りに起きることが大切

予定のない休日の前夜、あなたは何時に寝て、翌日は何時に起きるつもりですか。いつもの起床時間とどのくらいの差がありますか。学校や会社に行かなくて済むのですから、眠れるだけ眠りたいと多くの人は考えるようです。そして、平日にたまった睡眠不足を解消しようと、休日は朝寝坊になりがちです。

「睡眠負債」という言葉をご存じですか。「負債」ですから、要は「借金」。自分に適した睡眠時間が取れずに寝足りなかった分が睡眠の借金ということです。それが数十分程度ならすぐに取り戻せますが、何日も続けば借金は膨らんでしまうので、休日に取り戻そうとするのは間違いではありません。しかも、時間を気にせずに寝たいだけ寝られるって、小さいながらも幸せな気分になりますよね!だからといって、いつまでも布団から出ずに昼頃まで寝ていると、生体リズムや睡眠リズムを乱す原因になるので要注意です。

また、休日に睡眠を多めに確保しておこうと思っても、基本的に「寝だめ」はできません。睡眠を余分にためることはできず、休日に長く眠った分は、ふだんの睡眠不足による借金を返済しているだけです。しかも、これまでたまっていた負債分を一気に返そうとすると体内時計や体調が乱れ、休日明けがつらくなります。ついつい昼間に寝過ぎてしまい、夜なかなか寝付けず、結局翌朝はまた寝不足気味、なんてこと、睡眠不足や疲労が溜まっているとやってしまいますよね~。経験ありませんか?睡眠負債の返済は、賢く行いましょう。

まず、休日であってもいつも通りに起きることが大切です。どうしても起きられない場合は、少し遅くてもかまいませんが、2時間以内にとどめます。起きたら太陽の光を浴びて朝食をとるなど、体内時計をリセットすること。そのあとは、休日を有意義に過ごせばいいのですが、まだ眠いというなら、体内時計をリセットした後にもうひと眠りすれば、夜の睡眠リズムに影響しないでしょう。それでも眠くてしかたがないというなら、休日前夜でも夜更かしをせずにちゃんと早めに寝ましょうね。